サステナビリティ - 生物多様性 のページです。
明電グループの事業活動は、生物多様性を基盤とする様々な自然の恵みに支えられ、同時に影響を与えています。明電グループは、この影響を最小限にとどめ、新たな共生関係をつくり出し、持続可能な社会づくりへ貢献することを目指しています。
明電グループでは、持続可能な社会づくりの実現には「生物多様性の保全」が重要な課題であると捉え、「明電グループ 環境基本理念・行動指針」及び「明電グループ環境ビジョン」において「生物多様性の保全」に関する考えを反映させています。
また、自らの事業活動と生物多様性のかかわりを明らかにし、「生物多様性の保全」についてガイドラインを定めて事業に取り組んでいます。
明電グループの事業活動は自然の恵みを受けるとともに様々な影響を与えているとの認識に立ち、生物多様性保全の重要性について従業員の理解を深め、製品・技術を通じて持続可能な社会の実現に貢献します。
TNFDは金融の流れをネイチャーポジティブな方向に向けることを目的とし、企業や金融機関が自然や生物多様性との関連性によるリスク・機会の管理と開示を行う上での枠組みで、「ガバナンス」「戦略」「リスクと影響(インパクト)の管理」「指標・目標」の4つの柱から成る14の提言(開示推奨項目)で構成されています。
このTNFDに関しては、当社は電機・電子4団体※生物多様性ワーキンググループにて継続して論議しており、今後、自社の直接事業とサプライチェーンについて、自然関連リスクと機会の特定・評価と対応の検討を進めていきます。
東京都品川区大崎にある本社ビル「ThinkPark Tower」は、敷地の約4割を緑化した「ThinkPark Forest」に囲まれており、都会のオアシスとして従業員や地域の人たちに憩いの場を提供しています。また、目黒川と東京湾から吹く卓越風が通るように作られた「風の道」は、ヒートアイランド現象を緩和させています。
また、「ThinkPark Forest」は社会・環境貢献緑地評価システム:SEGES※の「都市のオアシス」として認定されています。
明電グループの各拠点では、敷地内や近隣の生物多様性保全に取り組んでいます。
東京都品川区大崎の本社地区では本社ビル近辺のいきものを写真撮影し、環境省の運営するWebサイト「いきものログ」に投稿しています。地域の生物情報データベースの充実を目指します。
本社近隣小学生向けに、本社周辺に暮らすセミを探しながら自然と触れ合う機会を提供しています。
明電舎とグループ会社である(株)明電エンジニアリングで、大崎駅周辺まち運営協議会が主催している大崎駅周辺の花壇を共催企業とともに整地しました。今後も豊かな自然を後世に残す活動に積極的に参加していきます。
沼津事業所は、緑地(面積:約65千㎡)や地下水などの豊かな自然の恵みを享受しており、これらの持続的な利用と地域貢献を目的として活動を行っています。
いきもの調査により、沼津事業所には東京都の絶滅危惧種Ⅱ類に分類されるハグロトンボが飛来していることがわかっています。飛来したハグロトンボが卵を産んでくれることを期待しビオトープを整備しています。
沼津市の千本浜海岸にて、2023年11月に近隣企業と合同で千本浜海岸の清掃を実施しました。
太田事業所では構内の樹木調査を行い、30種類以上の樹木の存在がわかっています。調査結果は太田事業所緑地マップにまとめて今後の緑地活用につなげていきます。
金山の赤松林は太田市を代表する自然景観であり、金山全体の自然地形を利用して作られた金山城跡は日本100名城にも指定されている貴重な史跡です。太田事業所では太田市の「赤松管理オーナー制度」に登録し、下草刈りなどに参加して赤松林の保全に努めています。
明電舎は、2011年度の発足当初から電機・電子4団体生物多様性ワーキンググループに参加しています。電機・電子業界の一員としてワーキンググループの活動を通じた業界団体の生物多様性に関する取組みを推進するとともに、自社の取組みの充実を図っています。