サステナビリティ - 環境貢献事業の拡大のページです。
長年にわたり培ってきた技術と経験を活かし、「より豊かな未来社会の実現」のため、環境に貢献する事業を積極的に推進しています。
明電グループでは、太陽光、風力、水力等の再生可能エネルギーの活用や製品の高効率化による省エネルギー効果などにより、環境貢献を目指しています。
2024年度のGHG削減貢献量は、441.4万トン/年となりました。
水力は年間を通じて安定した発電を行うことが可能な再生可能エネルギーです。当社では創業当初から水車発電機の納入を開始し、国内外400箇所以上の水力発電所に発電機を納入してきました。当社にとって水力発電は、長い歴史を持ち、自社グループで設備一式(水車・発電機・監視制御設備)を手掛ける事業であることから、サステナビリティ経営の主軸になる存在です。
水力発電は古くからある技術ですが、その中でも新たな技術との融合を図り、将来に向けた技術開発を進めています。水車では流れ解析技術を用いた設計による発電効率の向上、発電機ではAIを用いた最適化設計に取り組んでいます。このような新たな技術を用いた開発を進めることで、製品の性能向上を図っています。
水力発電は、GHGの排出削減とエネルギーの安定供給を両立する、極めて有効な手段です。今後もその価値を最大限に活かしながら、低炭素社会の実現に向けた取組みを加速させていきます。
気候変動における明電グループの事業機会の1つとして、脱炭素社会構築に貢献することができるSF6ガス※フリー変電事業の拡大が挙げられます。
2007年には72kVクラスのエコタンク形真空遮断器を国内外の市場に投入し、高電圧化ニーズに対応しつづけ、2020年には世界初の145kVクラスの製品開発をしています。同年にはSF6ガスフリー変電製品を取り扱う初の北米製造拠点MEIDEN AMERICA SWITCHGEAR, INC.を設立し、現在では好調な事業環境下、成長事業の1つとして成長を続けています。
今後の展望として、電力業界では2026年の欧州SF6ガス規制導入等、電力設備の脱炭素化ニーズが更に拡大する見込みです。明電グループとしては、この好機を逃さず、世界トップレベルの真空遮断器メーカーとして事業を拡大していきす。
明電グループは世界的に普及が進む電動車に搭載されているモーター・インバーターを供給しています。2023年10月より、明電舎(杭州)駆動技術有限公司の第2ラインが本格稼働を開始し、モーター・インバーター一体機の生産・納入を開始しました。国内及び中国で最適な生産体制を構築し、生産負荷を最適化に取り組んでいます。標準モデルをベースとした小型化・高効率化に特化した派生モデルの開発や生産技術強化によるQCDの向上に努めていきます。