サステナビリティ - 健康経営 のページです。
明電グループの企業理念「より豊かな未来をひらく」の実現のためには、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、自分らしくいきいきと働くことが不可欠です。
『健康は、なにものにも代え難い財産』という想いのもと、会社と従業員が一体となって心身の健康の維持増進に戦略的に取り組みます。健康経営を人的資本経営の土台として位置づけ、従業員とその家族のウェルビーイングの実現、そして会社の持続可能な成長を目指します。
以下の3つの柱を軸に健康経営を推進していきます。
以上を健康経営の「3本柱」として、『健康で豊かな社会生活を送ることができる会社づくり』に取り組むことを宣言します。
健康経営3本柱は、世界保健機関(WHO)憲章前文※1 にて、掲げられている、健康(ウェルビーイング)についての定義、「健康とは、(中略)、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」に倣い、健康経営で実践すべき柱を「身体の健康」「心の健康」「職場の健康」としました。
柱の中心には、人的資本につながるエンゲージメントを置き、それぞれの柱の間に共通する要素を表現しています。
国内では法令に従い、拠点ごとに労働組合、従業員と安全衛生委員会を毎月1回開催し、労働災害の原因や対策、疾病休業者の状況や注意事項などの審議及び情報共有を行っています。また、グループ全体にかかわる方針や目標にかかわる事項はトップマネジメントである社長から委任された労働安全衛生担当役員が議長となる中央安全衛生委員会で審議・決議しています。
経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人認定制度」にエントリーし、「健康経営優良法人2025大規模法人部門~ホワイト500~」に認定されました。「健康経営優良法人大規模法人部門~ホワイト500~」への認定は、5年連続5度目となりました。
明電舎が取り組むべき健康活動を5つ設定し、「スマートチャレンジ明電5」と銘打ち、取組みを継続してきました。
オンラインで受診可能な卒煙プログラムの提供を継続的に行いました。
各事業所の卒煙担当者による会議を開催し、禁煙状況・卒煙プログラムの推進状況等や健保・組合からの情報を共有し、周知・啓発活動を推進。構内全面禁煙について検討・協議を重ね、各事業所において就業時間内禁煙に加え、屋内喫煙所の完全廃止、屋外喫煙所の縮小を行いました。
これまで39才以下の若年層対策として、肥満予備軍に対し、個別の健康指導プログラムを提供してきましたが、将来の生活習慣病罹患者を減少させるため自身の健康状態に関心を持ち、日々の生活の中で健康を意識してもらうよう30代全員を対象とする健康セミナーを実施しました。セミナーでは30代が若いうちから自身の健康に関心を持ち、行動変容につながるよう、事前のアンケート結果を盛り込み、幅広い内容としました。
また個別の健康指導も継続し、33才の従業員全員を対象に実施しました。
40才以上を対象に「達成する幸せを感じる保健指導の実現」をスローガンとして、ICTを利用した健康指導プログラムを実施しました。また、新たに体内時計を整えることを目的とした生活リズム改善のプログラムを導入しました。参加者には、運動指導や食生活、生活リズム改善のプログラムの中から希望に合わせたプログラムを提供しました。
女性のがん検診受診促進を目的に、婦人科がん検診(子宮頸がん検診、乳がん検診)の自己負担金の全額補助を実施しています。会社が行う健康診断で、婦人科がんの検診が受けらるれようにし、制度の充実を図りました。会社、健保、組合それぞれが、がんの早期発見に対する周知や情報発信を行うなど、啓発活動を積極的に展開しました。また、精密検査受診率が低かった大腸がんについては特に集中的な啓蒙を行いました。
「心の健康づくり計画」に則り、健康リスクが高い職場へのヒアリングや、高ストレス者への医師面接勧奨などを行いました。また、心の健康についてのヘルスリテラシー向上を目的に、セルフケアおよびラインケアについての教育コンテンツを作成し啓蒙活動を行いました。職場の心理的安全性についてのディスカッションを実施し、コミュニケーションの改善の機会を設けました。
従業員のヘルスリテラシー向上を目的に、健康保険組合と共催で「健康セミナー」を開催しています。2024年度は、上期に健康経営の重要なキーワードとなる「エンゲージメントを高めるためのポジティブメンタルヘルス」をテーマに実施し、下期は従業員の関心度の高い「お酒に関する正しい知識と付き合い方」と「姿勢診断&ストレッチ」を実施しました。
「姿勢診断&ストレッチ」は当初女性向けに企画されましたが、最終的に海外を含む明電グループ全従業員が参加できるセミナーとしました。また、このセミナーは「会場」と「オンライン」のハイブリッド形式で開催し、沼津事業所、太田事業所、名古屋事業所の3拠点を同時中継することで一体感のある開催を実現しました。セミナー開催後には、デジタルサイネージでストレッチ動画を配信し、いつでもどこでも自分のペースでストレッチを続けることができる環境を整えました。参加後のアンケートでは、「体がほぐれリフレッシュできた」「簡単なストレッチで毎日継続できそう」「座ったままできるので会社でも実践可能」「ストレッチの必要性を再認識した」「オンラインと3拠点中継で一体感を感じられた」などの感想がありました。
参加後アンケートの結果
2025年度は「健康経営優良法人2025~ホワイト500~」に5年連続で認定されましたが、今後も継続認定を目指すとともに、健康経営の更なる高度化を図っていきます。中期経営計画2027に合わせて改訂された、「明電グループ健康経営宣言」「健康経営3本柱」「健康経営戦略マップ」に基づき、従業員とその家族のウェルビーイングの実現と会社の持続可能な成長を両立させる取組みを推進します。
健康経営を人的資本経営の土台として位置づけ、エンゲージメントの向上を中核に据えた施策を展開していきます。特に、身体の健康・心の健康・職場の健康の3本柱が相互に連携し、シナジー効果を生み出す統合的なアプローチを重視します。
健康経営3本柱の身体の健康につきましては、これまでの「スマートチャレンジ明電5」の成果を基に、健康課題の変化を踏まえ課題を設定し、新たに「スマートチャレンジ2027」として展開していきます。
心の健康・職場の健康につきましても、それぞれ実施事項と目標を定め推進していきます。
海外拠点においても、国内と同様の健康経営方針を周知し、渡航時感染症対策をはじめ、健康セミナーへの海外からのリモート参加、海外赴任者を対象者とした。ストレスチェックの実施を行いました。
海外赴任者に対しては、渡航前に産業医より海外の生活・医療・安全などについて説明するほか、世界的な健康課題であるマラリアや結核、HIV感染症/AIDSなどを含む感染症の教育、赴任国にあわせた予防接種の推奨などを実施し、健康維持に努めています。
健康セミナー「姿勢診断&ストレッチ」については、中国における生産拠点である明電舎(鄭州)電気工程有限公司をはじめ、15名の従業員が海外からリモートで参加しました。
今後も、海外拠点を含む明電グループ全体での健康経営の展開を図り、グローバルな健康課題への対応力を強化します。各地域の文化や法制度を考慮しながら、統一された健康経営方針のもとで地域に適した施策を実施してます。