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健康づくり―従業員の健康維持・増進を目指す

健康経営

方針

明電グループ 健康経営宣言

明電グループの企業理念「より豊かな未来をひらく」の実現のためには、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、自分らしくいきいきと働くことが不可欠です。

『健康は、なにものにも代え難い財産』という想いのもと、会社と従業員が一体となって心身の健康の維持増進に戦略的に取り組みます。健康経営を人的資本経営の土台として位置づけ、従業員とその家族のウェルビーイングの実現、そして会社の持続可能な成長を目指します。

以下の3つの柱を軸に健康経営を推進していきます。

  1. (1)【身体の健康】
    生活習慣の改善と健康リスク低減による活力の向上を目指します。
  2. (2)【心の健康】
    メンタルヘルス不調の未然予防と再発防止を推進します。
  3. (3)【職場の健康】
    安全で安心して力を発揮できる健康な職場を実現します。

以上を健康経営の「3本柱」として、『健康で豊かな社会生活を送ることができる会社づくり』に取り組むことを宣言します。

代表取締役 執行役員社長
執行役員社長 井上 晃夫

明電グループ 健康経営3本柱

明電グループ 健康経営3本柱

健康経営3本柱は、世界保健機関(WHO)憲章前文※1 にて、掲げられている、健康(ウェルビーイング)についての定義、「健康とは、(中略)、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」に倣い、健康経営で実践すべき柱を「身体の健康」「心の健康」「職場の健康」としました。

柱の中心には、人的資本につながるエンゲージメントを置き、それぞれの柱の間に共通する要素を表現しています。

  • 職場の健康-身体の健康には、物理的安全(労災防止、職場環境整備)
  • 職場の健康-心の健康には、心理的安全(パワハラ、メンタル不調の防止)
  • 身体の健康-心の健康には、健康情報の活用(ヘルスリテラシー※2の向上)
  1. ※1引用:公益社団法人 日本WHO協会
  1. ※2ヘルスリテラシー「健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力」

明電グループ 健康経営戦略マップ

明電グループ 健康経営戦略マップ
  1. ※1会社への帰属意識や理念・ビジョンへの共感、貢献意欲等を表す指標(従業員エンゲージメント[eNPS])
  2. ※2従業員数に対する、病気(メンタルを含む)による一か月以上の病欠・休職者数の割合
  3. ※3絶対的プレゼンティーズム(東大1問式)の「病気やけががない時に発揮できる仕事の出来を100%として、過去4週間の自身の仕事の出来の評価」にて評価するパフォーマンスの発揮度
  4. ※4仕事に対するポジティブな心理状態を表す指標
  5. ※5職場における上司同僚による支援(話を聞いてくれるか、頼りになるか)、挑戦できるか、個人の尊重がされているかを評価
  6. ※6Eプロジェクトについてはこちら
  1. 健康経営戦略マップの詳細(改訂版健康経営ガイドブック準拠)につきましてはこちら

明電グループ 労働安全衛生及び健康経営に関する組織体系

体制

明電グループ 労働安全衛生及び健康経営に関する組織体系

<技術教育体系図>
 
 

経営トップをリーダーとした安全と健康の監督

国内では法令に従い、拠点ごとに労働組合、従業員と安全衛生委員会を毎月1回開催し、労働災害の原因や対策、疾病休業者の状況や注意事項などの審議及び情報共有を行っています。また、グループ全体にかかわる方針や目標にかかわる事項はトップマネジメントである社長から委任された労働安全衛生担当役員が議長となる中央安全衛生委員会で審議・決議しています。

健康経営の取組みによる成果(2024年度)

実績、計画・目標

健康経営の取組みによる成果(2024年度)

(1)「健康経営優良法人2025 大規模法人部門 ~ホワイト500~」に認定されました

経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人認定制度」にエントリーし、「健康経営優良法人2025大規模法人部門~ホワイト500~」に認定されました。「健康経営優良法人大規模法人部門~ホワイト500~」への認定は、5年連続5度目となりました。

健康経営優良法人2025~ホワイト500~
健康経営優良法人2025~ホワイト500~

(2)スマートチャレンジ明電5の成果

スマートチャレンジ明電5

明電舎が取り組むべき健康活動を5つ設定し、「スマートチャレンジ明電5」と銘打ち、取組みを継続してきました。

  • チャレンジ1(受動喫煙対策&卒煙プログラム推進)

    オンラインで受診可能な卒煙プログラムの提供を継続的に行いました。
    各事業所の卒煙担当者による会議を開催し、禁煙状況・卒煙プログラムの推進状況等や健保・組合からの情報を共有し、周知・啓発活動を推進。構内全面禁煙について検討・協議を重ね、各事業所において就業時間内禁煙に加え、屋内喫煙所の完全廃止、屋外喫煙所の縮小を行いました。

  • チャレンジ2(生活習慣病対策-UNDER-39)

    これまで39才以下の若年層対策として、肥満予備軍に対し、個別の健康指導プログラムを提供してきましたが、将来の生活習慣病罹患者を減少させるため自身の健康状態に関心を持ち、日々の生活の中で健康を意識してもらうよう30代全員を対象とする健康セミナーを実施しました。セミナーでは30代が若いうちから自身の健康に関心を持ち、行動変容につながるよう、事前のアンケート結果を盛り込み、幅広い内容としました。
    また個別の健康指導も継続し、33才の従業員全員を対象に実施しました。

  • チャレンジ3(生活習慣病対策-OVER-40)

    40才以上を対象に「達成する幸せを感じる保健指導の実現」をスローガンとして、ICTを利用した健康指導プログラムを実施しました。また、新たに体内時計を整えることを目的とした生活リズム改善のプログラムを導入しました。参加者には、運動指導や食生活、生活リズム改善のプログラムの中から希望に合わせたプログラムを提供しました。

  • チャレンジ4(がん対策)

    女性のがん検診受診促進を目的に、婦人科がん検診(子宮頸がん検診、乳がん検診)の自己負担金の全額補助を実施しています。会社が行う健康診断で、婦人科がんの検診が受けらるれようにし、制度の充実を図りました。会社、健保、組合それぞれが、がんの早期発見に対する周知や情報発信を行うなど、啓発活動を積極的に展開しました。また、精密検査受診率が低かった大腸がんについては特に集中的な啓蒙を行いました。

  • チャレンジ5(心の健康づくり対策)

    「心の健康づくり計画」に則り、健康リスクが高い職場へのヒアリングや、高ストレス者への医師面接勧奨などを行いました。また、心の健康についてのヘルスリテラシー向上を目的に、セルフケアおよびラインケアについての教育コンテンツを作成し啓蒙活動を行いました。職場の心理的安全性についてのディスカッションを実施し、コミュニケーションの改善の機会を設けました。

  • スマートチャレンジ明電5_実績推移
    指標名 目標
    (2024年度まで)
    2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
    受動喫煙対策&卒煙プログラム推進 喫煙率 20%以下 21.8% 20.0% 20.7% 19.9% 21.4%
    生活習慣病対策-UNDER-39 30才台肥満者割合 30%以下 32.0% 30.7% 31.3% 30.8% 31.7%
    生活習慣病対策-OVER-40 40才以上特定保健指導者対象者率 24%以下 26.7% 23.8% 23.4% 22.5% 22.8%
    がん対策 子宮頸がん・乳がん健診 60%以上 子宮頸がん
    19.0%
    乳がん
    32.0%
    子宮頸がん
    24.0%
    乳がん
    40.0%
    子宮頸がん
    27.0%
    乳がん
    47.0%
    子宮頸がん
    26.0%
    乳がん
    42.0%
    子宮頸がん
    29.9%
    乳がん
    49.4%
    大腸がん精密検査受診率 100% 23.5% 42.9% 37.0% 57.9% 48.3%
    心の健康づくり対策 ストレスチェック受検率 95%以上 96.6% 97.8% 97.5% 97.6% 97.8%

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健康経営指標(明電舎単体)

健康経営指標(明電舎単体)

項目 2022年度 2023年度 2024年度
喫煙者のうち卒煙プログラム参加人数(名) 14 12 12
明電スマートウォーキング参加人数(名) 1,019 1,179 1,207
健康Web「kencom (ケンコム)」登録者数(名) 1,798 1,872 1,898
定期健康診断受診率(%) 100 100 100
精密検査・再検査・治療受診率(%)※1 76 72 66
ストレスチェック実施率(%) 97.5 97.6 97.8
高ストレス率(%) 13.8 15.0 13.7
高ストレス者面接率(%)※2 7 8 4
ワーク・エンゲージメント※3 2.43 2.40 2.42
喫煙率(%) 20.7 19.9 19.4
定期健康診断結果(有所見者率%) 肥満率(BMI25以上) 男性 33.7 35.9 33.7
女性 19.0 18.6 19.0
全体 31.3 33.0 31.3
血圧リスク者率※4 1.2 0.6 0.6
血圧コントロール者率(%)※5 58.4 47.4 49.9
血糖リスクと考えられる人の割合※6 0.4 0.3 0.3
一人当たりの医療費(円) 162,972 170,672 180,894
一人当たり保健事業費(円) 17,041 18,521 17,555
健康情報の活用力(ヘルスリテラシー)※7 - 3.1 3.2
アブセンティーズム(メンタル病欠・休職者割合(%))※8 1.58 1.71 1.88
心身いきいき度(%)※9 71 70 68
上記回答率(全従業員に対する割合)(%) 61.1 79.3 82.1

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  1. ※1要精密検査・再検査となった人の受診率
  2. ※2高ストレス者のうち、医師面接を希望し面接を実施した割合
  3. ※3心理的に仕事に対してポジティブかつ充実している状態を表す指標。新職業性ストレス調査票80項目において、①仕事をしていると、活力がみなぎるように感じる。②自分の仕事に誇りを感じるを、「違う(1点)」~「そうだ(4点)」で4段階評価し、ワーク・エンゲージメント=(①+②)/2で点数化
    なお、ワーク・エンゲージメントの調査に対する回答率は、上表にある「ストレスチェック実施率」に同じ
  4. ※4収縮期血圧 180 mmHg以上または拡張期血圧 110 mmHg以上の人の割合
  5. ※5高血圧の治療中で血圧がコントロールされている人の割合
  6. ※6空腹時血糖が200mg/dl以上の人の割合
  7. ※7「私は、必要な時に、病気や健康に関連した情報をもとに健康改善のための計画や行動を決めることができる」を評価
  8. ※8従業員数に対するメンタル不調による一か月以上の病欠・休職者数の割合。全従業員対象に集計
  9. ※9絶対的プレゼンティーズム(東大1問式)の「病気やけががない時に発揮できる仕事の出来を100%として、過去4週間の自身の仕事の出来の評価」にて評価するパフォーマンスの発揮度

健康に関する研修受講者数(グループ全体)

健康に関する研修受講者数(グループ全体)

健康に関する教育実績(2024年度)
研修概要 実施回数 受講者数
オンライン健康セミナー 第1回:エンゲージメントを高めるためのポジティブメンタルヘルス~上手な休息の取り方~
第2回:酒の作り手が語る「あなたらしいお酒ライフ」
第3回:姿勢診断&ストレッチで身体の不調を解消しよう
3回 1,467名
(録画配信受講含む)
新入社員研修 メンタルヘルス、健康管理 2回 178名

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健康セミナー開催

従業員のヘルスリテラシー向上を目的に、健康保険組合と共催で「健康セミナー」を開催しています。2024年度は、上期に健康経営の重要なキーワードとなる「エンゲージメントを高めるためのポジティブメンタルヘルス」をテーマに実施し、下期は従業員の関心度の高い「お酒に関する正しい知識と付き合い方」と「姿勢診断&ストレッチ」を実施しました。

「姿勢診断&ストレッチ」は当初女性向けに企画されましたが、最終的に海外を含む明電グループ全従業員が参加できるセミナーとしました。また、このセミナーは「会場」と「オンライン」のハイブリッド形式で開催し、沼津事業所、太田事業所、名古屋事業所の3拠点を同時中継することで一体感のある開催を実現しました。セミナー開催後には、デジタルサイネージでストレッチ動画を配信し、いつでもどこでも自分のペースでストレッチを続けることができる環境を整えました。参加後のアンケートでは、「体がほぐれリフレッシュできた」「簡単なストレッチで毎日継続できそう」「座ったままできるので会社でも実践可能」「ストレッチの必要性を再認識した」「オンラインと3拠点中継で一体感を感じられた」などの感想がありました。

参加後アンケートの結果

参加後アンケートの結果
参加後アンケートの結果

健康経営への取り組み

取組み

健康経営の今後に向けた取組み

2025年度は「健康経営優良法人2025~ホワイト500~」に5年連続で認定されましたが、今後も継続認定を目指すとともに、健康経営の更なる高度化を図っていきます。中期経営計画2027に合わせて改訂された、「明電グループ健康経営宣言」「健康経営3本柱」「健康経営戦略マップ」に基づき、従業員とその家族のウェルビーイングの実現と会社の持続可能な成長を両立させる取組みを推進します。

健康経営を人的資本経営の土台として位置づけ、エンゲージメントの向上を中核に据えた施策を展開していきます。特に、身体の健康・心の健康・職場の健康の3本柱が相互に連携し、シナジー効果を生み出す統合的なアプローチを重視します。

健康経営3本柱の身体の健康につきましては、これまでの「スマートチャレンジ明電5」の成果を基に、健康課題の変化を踏まえ課題を設定し、新たに「スマートチャレンジ2027」として展開していきます。

心の健康・職場の健康につきましても、それぞれ実施事項と目標を定め推進していきます。

身体の健康(スマートチャレンジ2027)実施事項と目標
テーマ 実施事項の概要 2027年度到達目標 指標の定義
①保健指導強化 生活習慣病重症化予防及び、治療放置者への働きかけ 適正体重者率 65%以上
ベスト体調プログラム参加率 50%
BMIが18.5~25未満の者
身体の健康を総合的にサポートする社内健康指導活動への参加率
②運動習慣の定着 職場での体力測定・運動機会創出 運動習慣良好者率 40%以上 以下の運動習慣に関する3つの設問のうち2つ以上該当する人の割合
「30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施」に「はい」と回答
「日常生活において歩行又は同等の身体活動を1日1時間以上実施」に「はい」と回答
「ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速い」に「はい」と回答
③バランスの良い食事摂取 食事の重要性について理解の向上及び、健康な食事の機会の提供 食事バランス率 50%以上
食習慣良好者率 50%
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合
以下の食習慣に関する4つの設問のうち3つ以上該当する人の割合
「人と比較して食べる速度が速い」に「ふつう」または「遅い」
「就寝前の2時間以内に夕食をとることが週に3回以上ある」に「いいえ」
「朝昼夕の3食以外に間食や甘い飲み物を摂取している」に「ほとんど摂取しない」
「朝食を抜くことが週に3回以上ある」に「いいえ」
④睡眠で休養がとれている 睡眠時間・質のセルフチェックの実施と、改善に向けての機会の提供 快眠疲労回復率 80%以上 「睡眠により十分な休養が取れている人」の割合
⑤女性の健康づくり対策推進 女性がん検診の受診促進活動の展開
女性の健康課題及び、要望の把握
女性の健康課題セミナー開催
女性がん検診受診率 60%以上
ヘルスリテラシー(女性の健康課題理解度) 70%以上
乳がん、子宮頸がんの検診受診率
教育の機会ごとに行うアンケートにより評価

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心の健康、職場の健康 実施事項と目標
テーマ 実施事項の概要 2027年度到達目標 指標の定義
健康情報を活用する力(ヘルスリテラシー)の向上 人的資本・健康経営セミナーの開催、e-ラーニングによる教育の実施 ヘルスリテラシー(教育理解度) 70%以上 教育の機会ごとに行うアンケートにより評価
メンタルヘルス不調の未然予防と再発防止の推進 心の健康づくり計画の実行 身のいきいき度 73%以上 絶対的プレゼンティーズム(東大1問式)の「病気やけががない時に発揮できる仕事の出来を100%として、過去4週間の自身の仕事の出来の評価」
安全で安心して力を発揮できる健康な職場の醸成 高健康リスク職場への専門職による職場ヒアリングの実施
心理的安全性KYT(心理的な危険を予測するトレーニング)の展開
高健康リスク職場率 0% ストレスチェックで健康リスク値130以上の職場の割

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海外拠点を含む明電グループ全体での健康経営の展開

海外拠点を含む明電グループ全体での健康経営の展開

海外拠点においても、国内と同様の健康経営方針を周知し、渡航時感染症対策をはじめ、健康セミナーへの海外からのリモート参加、海外赴任者を対象者とした。ストレスチェックの実施を行いました。

・渡航時感染症対策

海外赴任者に対しては、渡航前に産業医より海外の生活・医療・安全などについて説明するほか、世界的な健康課題であるマラリアや結核、HIV感染症/AIDSなどを含む感染症の教育、赴任国にあわせた予防接種の推奨などを実施し、健康維持に努めています。

・健康セミナーへの海外からのリモート参加

健康セミナー「姿勢診断&ストレッチ」については、中国における生産拠点である明電舎(鄭州)電気工程有限公司をはじめ、15名の従業員が海外からリモートで参加しました。

今後も、海外拠点を含む明電グループ全体での健康経営の展開を図り、グローバルな健康課題への対応力を強化します。各地域の文化や法制度を考慮しながら、統一された健康経営方針のもとで地域に適した施策を実施してます。

株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課