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経営トップの示す安全衛生管理方針に基づいた安全衛生活動の展開

方針

経営トップが示す安全衛生・健康経営方針に基づいた安全衛生活動の展開

明電グループでは、毎年「社長安全衛生方針」「社長健康経営方針」を策定し、これに基づいた安全衛生・健康経営の諸活動を展開しています。社長方針は、明電舎及び国内外の明電グループ関係会社全ての従業員(パート、派遣含)全体のみならず、協力会社の従業員も対象に含めた、総合的な行動指針となっています。

従業員一人ひとりの安全衛生と健康の確保が企業経営の大きな基盤となることを明示し、労働災害の撲滅、健康保持・増進を目指して取り組んでいます。

◇明電グループ 労働安全衛生行動指針

「安全はすべてに優先する」

「健康は何ものにも代え難い財産」

1. 安全衛生基本方針

明電グループでは、従業員が安全で健康であることを経営の中心的価値と捉え、明電グループ企業行動規準である「安全で働きやすい環境を確保し、従業員のゆとりや豊かさの実現に努める」を実践し、労働災害ゼロの安全衛生リーディングカンパニーを目指します。

2. 安全衛生行動指針

  • (1)一人ひとりが労働災害に至る危険を予想し不安全行動せず、お互い声を掛け合うコミュニケーションの良い安全文化をつくる。
  • (2)労働安全衛生法等の関係法令と各部門や職場の「ルール」を遵守する。
  • (3)労働安全衛生マネジメントシステムに基づいた、持続的な安全衛生活動を実施する。
  • (4)リスク除去・低減を図るため、あらゆる職場でヒヤリハットを含む安全衛生リスクを抽出し、リスクアセスメントの実施を徹底する。(化学物質リスクアセスメント含む)
  • (5)安全衛生教育や安全体感教育により、危険感受性を養い、一人ひとりが危険を回避する力を身につける。
  • (6)準備から片付けまでの全作業おいて危険予知活動を行い、安全を確保してから作業を行う。終了後に危険について振り返りで確認し、翌日の作業の対策を行う。
  • (7)経験未熟者等、新しく業務に就く従業員に対し、作業手順、安全ルールの教育の徹底と理解度を確認する。また、過去の労働災害を振り返り、二度と同じ災害を繰り返さないよう教育し、従業員の安全意識向上を図る。

3. 健康経営基本方針

明電グループは、従業員一人ひとりの健康が会社の基盤であり、企業の持続可能な成長につながるとの認識のもと、従業員が心身共に健康で、生きがいを実感し、充実した毎日を送ることが出来る(ウェルビーイング)職場づくりと健康増進活動に取り組みます。

4. 健康経営行動指針

  • (1)ワーク・ライフ・バランスと多様で柔軟な働き方の推進
  • (2)従業員一人ひとりの健康に対する意識とヘルスリテラシーの向上
  • (3)メンタルヘルス推進体制の強化とメンタル疾患を生み出さない職場づくりの推進
  • (4)受動喫煙対策と卒煙プログラムの推進
  • (5)全従業員が長く健康で活躍できるための予防・対応の支援
株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課

明電グループ 労働安全衛生及び健康経営に関する組織体系

体制

明電グループ 労働安全衛生及び健康経営に関する組織体系

<技術教育体系図>

経営トップをリーダーとした安全と健康の監督

国内では法令に従い、拠点ごとに労働組合、従業員と安全衛⽣委員会を毎⽉1回開催し、労働災害の原因や対策、疾病休業者の状況や注意事項などの審議及び情報共有を⾏っています。また、グループ全体にかかわる⽅針や⽬標に関わる事項はトップマネジメントである社⻑から委任された労働安全衛生担当役員が議⻑となる中央安全衛⽣委員会で審議・決議しています。

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実績(2023年度)

実績、計画・目標

実績(2023年度)

●労働安全衛生の取組みによる成果

労働安全衛生マネジメントシステム認証取得

■ISO45001取得
地区 範囲
本社地区

明電舎(研究開発部門、スタッフ部門、事業部門)、地区内関係会社

  • 地区内関係会社 :明電興産(株)本社/ThinkParkTower/北関東営業所、明電システムソリューション(株)東京支社、明電ユニバーサルサービス(株)東京支店、明電アクアビジネス(株)本社、(株)エムウインズ本社/秋田/能登、明電マスターパートナーズ(株)本社、明電ナノプロセス・イノベーション(株)本社/千葉
沼津地区

明電舎(工場、研究開発部門、スタッフ部門)、構内関係会社

  • 構内関係会社 : 明電システム製造(株)本社、明電興産(株)沼津支社、 明電システムソリューション(株)本社、明電ユニバーサルサービス(株)沼津支店、明電テクノシステムズ(株)本社、明電プラントシステムズ(株)装置工場、明電ファシリティサービス(株)沼津管理センター
太田地区

明電舎(工場、研究開発部門、スタッフ部門、群馬支店)、構内関係会社

  • 構内関係会社: 明電機電工業(株)本社、明電興産(株)太田支社、明電ファシリティサービス(株)太田管理センター、明電システムソリューション(株)太田支社、明電ユニバーサルサービス(株)本社
名古屋地区

明電舎(工場、研究開発部門、スタッフ部門)、構内関係会社

  • 構内関係会社 : 明電システムソリューション(株)名古屋支社、明電ユニバーサルサービス(株)名古屋支店、明電ファシリティサービス(株)名古屋管理センター
甲府地区

明電舎(EV事業企画本部、EV営業・技術本部駐在、電動力ソリューション営業・技術本部)
(株)甲府明電舎

支社支店(管轄営業所含む)

北海道支店、東北支店、横浜支店、北関東支店、東関東支店、静岡支店、新潟支店、北陸支店、中部支社、関西支社、四国支店、中国支店、九州支店(合計36か所)

プラント建設本部

企画管理部、工事管理第一部、工事管理第二部

国内関係会社

明電プラントシステムズ(株)

海外現地法人

MEIDEN SINGAPORE PTE.LTD.、VIETSTAR MEIDEN CORPORATION、TRIDELTA MEIDENSHA GmbH、MEIDEN MALAYSIA SDN.BHD.、MEIDEN METAL ENGINEERING SDN.BHD.、PT. MEIDEN ENGINEERING INDONESIA、MEIDEN ZHENGZHOU ELECTRIC CO.,LTD.

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対象外:(株)明電エンジニアリング、明電ファシリティサービス(株)上記以外、明電ケミカル(株)、イームル工業(株)

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労働安全衛生マネジメントシステムの推進

労働安全衛生マネジメントシステムの推進

明電グループでは、OHSAS18001に関して、2015年度に主要国内4生産拠点である沼津事業所、太田事業所、名古屋事業所、(株)甲府明電舎にて構内関係会社を含め拠点別に認証を取得しました。また、2013年度にはMEIDEN SINGAPORE PTE.LTD.、2017年度にはMEIDEN ZHENGZHOU ELECTRIC CO.,LTD.とSHANGHAI MEIDENSHA CHANGCHENG SWITCHGEAR CO., LTD、PT. MEIDEN ENGINEERING INDONESIA、MEIDEN T&D (INDIA) LIMITEDの海外主要5拠点にて認証を取得しました。

2018年度からは、労働安全衛生マネジメントシステムのグループ全体への浸透と、国際規格への対応のニーズから、ISO45001への認証移行及び適用拡大を進めました。

ISO45001認証については、2019年度の主要国内4生産拠点合同(沼津事業所、太田事業所、名古屋事業所、(株)甲府明電舎 ※構内関係会社含む)での取得を皮切りに、2020年度には生産拠点以外の国内事業場(東京事業所、支社支店)及び工事部門(プラント建設本部)、2021年度には、国内関係会社4社(明電プラントシステムズ(株)、明電アクアビジネス(株)、(株)エムウインズ、明電ナノプロセス・イノベーション(株))への認証拡大を完遂しています。

今後も当社グループは全拠点での労働安全衛生マネジメントシステムの維持向上を目指していきます。

ISO45001の取得割合(2024年3月31日現在)

国内
対象拠点数 取得拠点数 割合(%)
労働安全マネジメント
ISO45001認証
101拠点 96拠点 95%

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海外
対象拠点数 取得拠点数 割合(%)
労働安全マネジメント
ISO45001認証
21拠点 7拠点 33%

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健康と安全に関するリスク評価

安全・健康に関するリスクアセスメントの実施

職場環境を整え、従業員が安全で健康な状態で働けるように、明電グループでは「リスクアセスメントの実施」を徹底しています。

作業環境測定が必要な職場、化学物質管理が不可欠な職場はもとより、軽微な作業や事務を執り行う職場でも、グループ内で共通のリスクアセスメントの基準を用いて管理するルール及び仕組みを構築・運用しており、リスク除去・低減を図るための施策を計画的に実施しています。

また、過去の労働災害の事例に加え、全員参加を目標に掲げた日々のヒヤリハット活動からも、危険源の抽出を行って、あらゆる職場で安全衛生リスクを見える化し、リスクアセスメントに繋げて、事前対策の実施や職場環境の改善を行うように努めています。

事前審査制度

明電グループでは、事業投資の審査に際し、「業務の適正を確保するための体制の整備に関する基本方針」に基づき、明電グループに重大な影響を及ぼす可能性のある案件を事前審査会議で精査し、経営の意思決定に資する情報提供を目的とした「事前審査制度」を設けています。

審査では、財務面でのリスクのほかに責任所掌(製品保証など)や実行性(体制など)といったリスクの評価も実施しています。事前審査会議は経営企画本部と内部統制推進部が事務局となり、その統括役員が開催の要否を判断しています。その他の審査部門は、総務・法務部、経理・財務本部、営業統括本部等で構成されています。なお、M&Aを行なう際は第三者部門によるデュー・ディリジェンスを実施し、対象企業の財務調査のほかに、企業風土、人権含めた法令遵守体制、環境規制対応、労務状況、労働安全衛生など、ESGの観点からも評価を行ない、リスク管理を強化しています。

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安全衛生指標

安全衛生指標

労働安全衛生データ(明電舎単体及びグループ連結)

2017
年度
2018
年度
2019
年度
2020
年度
2021
年度
2022
年度
2023
年度
明電舎単体 度数率※1 0.26 0.88 0.26 0.13 0.00 0.64 0.50
強度率※2 0.01 1.35 0.01 0.00 0.00 0.01 0.02
年千人率※3 0.28 1.09 0.53 0.00 0.00 0.97 0.71
全度数率※4 0.90 1.13 0.66 0.76 0.50 1.27 0.75
死傷者数※5(名) 7 9 5 6 4 10 6
うち休業災害件数
(4日以上)(件)
1 4 2 0 0 4 3
うち休業災害件数
(1-3日以内)(件)
1 3 0 1 0 1 1
うち不休災害件数(件) 5 2 3 5 4 5 2
明電グループ連結
(国内・海外)※6
度数率※1 0.26 0.50 0.47 0.43 0.21 0.43 0.81
強度率※2 0.01 0.54 0.01 0.00 0.01 0.06 0.06
年千人率※3 0.34 0.77 0.74 0.61 0.40 0.71 1.31
全度数率※4 0.73 0.75 0.74 0.86 0.78 0.80 1.30
死傷者数※5(名) 14 15 14 16 15 15 24
うち休業災害件数
(4日以上)(件)
3 7 7 6 4 7 13
うち休業災害件数
(1-3日以内)(件)
2 3 2 2 0 1 2
うち不休災害件数(件) 9 5 5 8 11 7 9
明電舎+国内関係会社
業務中の交通事故件数(件)
- 44 38 32 45 53 37

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  1. ※1「度数率」とは、100万延実労働時間当たりの労働災害による休業1日以上の死傷者数で、災害発生の頻度を表す
  2. ※2「強度率」とは、1,000延実労働時間当たりの労働損失日数で、災害の重さの程度を表す。
  3. ※3「年千人率」とは、1年間の労働者1,000人当たりに発生した休業4日以上の死傷者数の割合を表す
  4. ※4「全度数率」とは、100万延実労働時間当たりの不休災害と休業1日以上を合わせた労働災害による死傷者数を表す
  5. ※5派遣社員・請負業者を含む
  6. ※6海外の労働人口・時間には、現場労働者は含んでおらず、国内の算出方法とは若干異なる

労働安全衛生指標(国内明電グループ全体)

グループ全体 病気欠勤・休職者(一か月以上)の割合※1
全体 うちメンタル
2023年度
(目標値)
1.58% 1.26%
2023年度
(確定値)
1.73% 1.25%
2024年度
(目標値)
1.56% 1.12%

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  1. ※1従業員に対する一か月以上病気欠勤・休職者の割合

安全成績推移(明電舎単体)

労働災害 度数率
労働災害 強度率
労働災害 年千人率
正式な労使合同安全衛生委員会への労働代表の参加者数
項目 2021年度 2022年度 2023年度
労使合同安全衛生委員会に代表を送る労働者(業務または職場が組織の管理下にある)の労働者全体に対する割合 0.60%
(24人(代表者)/4,027人)
0.59%
(24人(代表者)/4,039人)
0.58%
(24人(代表者)/4,123人)

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株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課

安全衛生への取組み

安全衛生への取組み

取組み

明電グループでは、長い歴史の中で労働災害を経験し、発生の撲滅を目指し、安全教育、KYK(危険予知活動)、リスクアセスメントの実施、安全パトロール、安全衛生マネジメントシステムの導入、安全体感教育など様々な取組みを行ってきました。

安全パトロールによるリスクの摘み取り

従来通り安全パトロールは積極的に実施しています。社内の目だけでなく安全衛生コンサルタントによる外部の視点も取り入れ、様々な知見の目によるパトロールを実施しています。

近年ではデジタル機器を活用し、全国各地から1(パトロール現場)対N(各拠点・関係会社)をリモートコミュニケーションツールで繋ぐリモートパトロールを、2021年度より行い、多くの目で見られることによる「新たな気付き」や、リモート参加者から寄せられる多くのアドバイスをヒントとして、現場の更なる安全衛生向上へとつなげる仕組みを取り入れています。また、新型コロナウイルスも5類に移行され、世間の移動も再開されたことから、各地区、国内グループ会社各社への現場安全パトロールを積極的に再開しています。

安全リモートパトロールの推進
安全リモートパトロールの推進

また、明電グループの安全衛生水準向上を狙いとし、2022年度より「安全衛生活動報告会」を発足しています。この取組みは、明電グループ内における安全衛生活動の好事例を各拠点・関係会社で共有しグループのスパイラルアップを図ることを狙いとしています。

会の中でのグループディスカッションでは、毎回違ったテーマを設定し、グループ毎の意見を出席者間で確認し合うことで、モチベーション向上へつなげる取組みも行っています。

安全リモートパトロールの推進
安全リモートパトロールの推進

安全体感教育の推進による危険感受性の向上

2019年11月に、従業員の安全体感教育を目的とした安全体感教育車両2号車を製作し、生産拠点(沼津、太田、名古屋、甲府)の安全体感教育を実施しています。安全体感車両には3軸シミュレーターと組み合わせたVRシステムを搭載し、より現実感のある労働災害を疑似的に体感できます。これらの安全体感教育を通じて従業員の危険感受性を向上させることにより労働災害撲滅を目指します。

また、VR安全体感教育はサブスクリプションサービスにより、社外にも提供しています。

2021年3月に開発した「メタバース安全体感教育」に続き、2022年10月には「メタバース版安全伝承館」も新たに開設しました。これにより、遠方の事業所からもそれぞれアバター(自分自身の分身を表すキャラクター)となって来館することが可能となり、過去の労災事例の形骸化防止と従業員の安全意識の向上に寄与しています。

安全体感教育の推進による危険感受性の向上
安全体感教育の推進による危険感受性の向上

VR安全体感教育の導入による教育効果に関するお問合せが多かったことから、2023年からは、「VR安全体感教育評価システム」を構築しました。このシステムは、VR内で安全行動をとった場合は事故に至らないストーリー展開や、行動に対しフィードバックコメントを返して理解度を向上させる教育の他に、前回受講結果との比較によって、教育の効果を見える化する特徴があります。

VR安全教育評価システム
VR安全教育評価システム
フィードバックによる理解度向上
フィードバックによる理解度向上

安全情報管理システム

明電グループで蓄積した安全衛生管理に関する情報を効果的に収集・分析し、安全衛生管理の改善(PDCA)に活用する安全情報管理システムを2020年から運用開始しました。労働災害情報、交通事故報告、ヒヤリハット、安全パトロール、リスクアセスメント、無災害日数管理、安全教育、安全指標(災害度数率、災害強度率、年千人率)などの管理ができるシステムとなっています。

本システムの利用により、グループ従業員が容易に安全情報に触れることができ、安全意識の向上と活動推進を促すことができます。

安全情報管理システム

安全伝承館による労働災害風化の防止

労働災害は発生した直後には全社一丸となり「同じ過ちを繰り返してはならない」という強い思いを持ちますが、時間が経過するとともにその思いが風化・形骸化していきます。特に労働災害を発生させた職場の担当者が異動してしまうと、労働災害の事実の風化・形骸化が加速してしまうことも事実です。

発生した労働災害の事実を語り伝え、考える場を提供するため、「安全伝承館」を2020年2月に開設しました。私たちは、悲しい事実からも目を背けることなく、語り伝え続けることが従業員や家族に二度と悲しい思いをさせないための使命だと考えています。

明電グループは、安全体感教育車両による「体」に安全を記憶する教育と、安全伝承館による「心」に刻む教育を通じて、安全意識の向上と災害ゼロに向けた取組みを進めていきます。

2022年10月には、従業員の更なる安全意識向上を実現するために、仮想空間を活用した「メタバース安全伝承館」を開発しました。遠方の拠点で働く従業員などは沼津事業所に出張して安全伝承館での受講が難しかったことに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大も重なったことから、近年では来場・受講者数が伸び悩んでおりました。この課題を解決するために開設したのが「メタバース安全伝承館」です。

メタバース安全伝承館は、VRヘッドマウントディスプレイがあれば、場所の制約なく複数の従業員が参加でき、メタバース上に集いながらの意見交換も可能です。これにより、国内製造現場はもとより、海外現法含めた全ての従業員が参加することを目指します。

「安全伝承館」の様子
「安全伝承館」の様子
「メタバース安全伝承館」の様子
「メタバース安全伝承館」の様子

安全AIカメラシステム

労働災害の発生防止に向けて、現場パトロールによる不安全行動の確認は重要な対策となりますが、作業者の動きやカメラから送られる画像を常時確認しておくことは、リソースの観点から困難です。この課題の解決に向け、当社では2023年度より、「安全AIカメラシステム」を用いた不安全行動のチェックを開始しました。

 構内運転時の車両速度違反、逆走行為、グリーンベルトはみだし歩行、工場内でのヘルメット未着用、フォークリフトの危険運転、高所作業、夜間時間帯の人感などをAIで検知し、不安全行動者へ指導を行っています。


安全AIカメラシステム
安全AIカメラシステム
安全AIカメラシステム
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