Social 社会

製品責任

サステナビリティ - 製品責任 のページです。

品質方針

製品責任

方針

品質方針

基本方針

『より豊かな未来をひらく』『お客様の安心と喜びのために』

お客様や社会の期待に応え続けたい、そして「ものづくりの心」を大切にして高品質の製品・サービスを提供することを志として、品質管理の強化と不良撲滅活動を活性化させ、お客様の課題解決に貢献します。

計画・目標

「中期経営計画2027」では、2024年度実績を基準に、不良件数及び不良処置に要する原価について3か年で30%減少させることを数値目標として品質向上に向けた各種取組みを進め、お客様満足度の向上と不要コストの削減により利益向上に寄与していきます。

株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課

品質保証体制

体制

品質保証体制

トップマネジメントである社長及び常務会のもと、品質管理部門の統括役員(小川 雅美・常務執行役員)が明電グループ全体の品質経営を統括しています。品質保証(QA)推進体制は、品質管理部長を推進責任者とし、各部門の品質保証部門長をはじめとしたメンバーで構成しています。これらの体制による全社QA推進会議、各部門QA推進会議の開催などで、品質情報の共有や水平展開を図るなどの活動に取り組んでいます。

品質保証体制

品質保証体制

品質保証活動と品質に関するリスクマネジメント

明電グループでは、「社長品質方針」に基づき、各部門で品質保証・品質向上のための取組みを展開しています。関連する法令を遵守するとともに、生産部門だけでなく営業・技術部門を含めた事業単位及びグループ各社も製造会社を中心にISO9001品質マネジメントシステムを構築し、品質保証活動を展開しています。

これらの維持・向上のため、グループ各社も対象としたISO9001内部監査員養成教育を実施し、内部監査員を養成してスキルアップを図っています。

また、停電や送水停止、リコールのような、社会に重大な影響を及ぼす品質問題を発生させてしまった場合は、経営層への報告、及び専門的部門、関連事業部、関連部門などとの情報共有により、迅速かつ適切な処置を行うよう、厳格なルールに基づいて対応することとしています。

品質問題発生時の対応フロー

品質問題発生時の対応フロー
ISO9001認証取得実績(2026年3月31日現在)
  対象拠点数 認証拠点数 認証取得率
明電グループ(国内) 22 22 100%
明電グループ(海外) 11 11 100%
明電グループ全体 33 33 100%

横スクロールしご確認ください

品質に関する活動サイクル

毎年度、「社長品質方針」及び会社トップの指示事項などを基に、各部門にて自部門の品質重点方針を策定して、CS活動や不良撲滅活動をはじめとした各種活動を推進し、お客様満足度の向上を目指しています。

品質に関する活動サイクル

品質に関する活動サイクル
株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課

品質管理の強化

取組み

品質管理の強化

不良品を「入れない」「作らない」「出さない」の視点で自らの業務を点検し、確実な品質管理を実現する

明電グループでは、品質向上のために、不良品を「入れない」「作らない」「出さない」の各視点で管理すべき項目を定め、活動を展開しています。

  • ①外注・購入品不良の低減
    • 顕在化した不良の分析により、検査の基準、仕組みなどの見直しを行い、不良の流入を防止する。
    • 分析結果に基づいた外注業者の監査や指導により管理レベルの底上げを支援し、外注・購入品の品質向上を図る。
    • 当社図面・仕様書の見づらさや曖昧さを是正し、誤解を⽣まない明確な要求仕様を徹底することで、不良を入れない品質基盤を構築する。
  • ②検討不足、不注意不良の低減

    検討不足による不良の低減:FMEAやDRによるリスクの抽出・対策を行い、設計・検討段階での不良を防止する。
    不注意による不良の低減:QRマップ、手順書、基準書の見直しを行うと共に、作業者へ理解させ、ヒューマンエラーを防止する。

  • ③社内不良の低減

    工程内(社内)不良の分析、確実な対策を行う事により次工程に不良を渡さない。

  • ④不良の流出防止

    社内、現地(顧客先)それぞれで実施すべき試験項目・手順を明確にし、確実に実施する。

品質管理の強化

特に「中期経営計画2027」では「中期経営計画2024」の実績を分析し、当社の弱点を抽出しました。そして、下記に記載する活動を全社的に実施することで弱点を克服し、「品質管理の強化」を進めています。

〈サプライヤ管理レベルの向上〉

外注品や購入品の品質は、サプライヤの技術レベルによって大きく変動します。サプライヤの技術レベルを把握し、改善や指導を行うことが重要と考えています。そのため、サプライヤに対する品質監査・指導を実施し、外注品や購入品の不良の低減につなげています。

〈受入検査項目の改善〉

サプライヤの管理レベルの向上に加えて、当社の受入検査工程にて、外注品や購入品の検査を行い、不具合品の社内工程への流入を防止しています。各部門の受入検査項目を製品種別ごとに比較し横断的に評価することで検査内容の最適化を進めています。

〈3Hリスクの抽出と対策〉

設計FMEAにより、新規点や変更点、使用条件などを明確にしたDRを実施することで、不具合のリスクを抽出し対策を行います。量産製品に対しては、工程FMEAにより変化点に着目することで、工程の不具合の未然防止を行い不良低減へつなげます。また、リスクマップを用いてリスクレベルを判定し、DRのレベルを明確にすることで効率よくリスクを抽出する仕組みを構築しています。

〈DR(デザインレビュー)の質向上〉

リスクマップによってリスクレベルを判定することで、実施するDRのレベルを明確化しています。さらにその中で重要DRに判定されたDRについては、各製品分野の有識者(キーマン)をDRごとに指名し、DRへ参加させる「キーマン制度」を運用しています。キーマンDRにより検討内容の充実とリスクに気づく環境を作り、質の高いDRを開催しています。なお、キーマンのDR参加を組織横断的に指示・依頼しやすいよう、キーマンの登録リストを全社公開しています。また、DRにおける指摘事項や要検討事項などが期日までに解決されないままプロセスが進まないよう、残件を担当者及び管理者に通知する仕組みを構築・運用して厳格に管理し、未解決による不具合発生のリスクを低減しています。

〈不具合事例活用〉

発生させてしまった不具合の情報を、使いやすい知識に変換して、蓄積・活用できる仕組みを構築・運用し、次期開発・設計時に活用し、同様の不具合発生を防止しています。

〈基準・手順の整備及び遵守〉

各プロセスにおける管理項目・方法を、品質管理工程図(QC工程図)として管理し、QRマップという名称で運用しています。このQRマップを適用することで、やるべきことの抜け漏れ防止につながり、誰もが同じ水準で業務を行うことができるため、担当者間のばらつきによる不具合発生のリスクを低減することができます。このQRマップには、各工程にて業務を進めるための「基準や手順」が紐付いています。この基準・手順が過去の不具合の再発・類似不具合の発生を抑制させる内容になっているのか総点検を行い、見直しを実施することで再発・類似不具合発生の防止につなげます。なお、履行状況を第三者も確認できるよう、品質管理工程図(QC工程図)の塗り込みチェックを推進しています。

〈不良の流出防止〉

不良を社外へ流出させることは絶対に防止しなければなりません。そのため、確実に試験を実施することが重要になってきます。全ての試験を社内で実施することができない製品も多くあります。そのため、社内で行うべき試験と現地でしかできない試験を明確に区別し、確実に試験を実施します。

不具合未然防止のための各種デバイスの分析・計測技術

デバイス技術センターでは、半導体デバイスなどの新規部品や部材を製品に適用する場合に、電気特性のばらつき評価や故障解析評価のみならず、(1)非破壊で観察、(2)開封して内部を観察、(3)断面作製による内部構造の観察などを行い、社内基準を満たしているかを評価しています。長期信頼性評価にも積極的に取り組んでおり、熱や湿気などの様々なストレスによる潜在的な影響をチェックする体制も整えています。

電子部品のX線透過観察
電子部品のX線透過観察
半導体デバイス電気特性評価
半導体デバイス電気特性評価

限界設計と製品品質の両立

クオリティセンターでは、限界設計による製品競争力強化と製品品質を両立させるため、熱流体解析及び構造解析の精度向上と破壊力学に関する研究開発を実施しています。製品内の部品を限界まで小型・軽量化すると、従来では問題にならなかった熱や部品の強度が課題になってきます。そのため、各種部品及び製品全体に対して有限要素法解析と評価試験を実施することで、熱流体解析及び構造解析の精度を向上させています。また、高速疲労試験機を導入し、重電製品に使用される銅などの材料強度データを拡充しています。

事例として電気機器の盤の耐震設計では、初期設計段階から振動解析を行い、設計完了後には実機同等モデルで詳細評価を行うことで、信頼性の高い製品を実現しています。また、回転機の構造解析結果を材料強度データで評価することで、製品の寿命設計を実施しています。

盤の構造解析
盤の構造解析
銅の超高サイクル疲労試験
銅の超高サイクル疲労試験

量産製品の不良未然防止活動

・EV量産製品に対しては、徹底した品質管理として下記に取り組んでいます。

  • ①生産の自動化:自動化率を向上し、ヒューマンエラーを排除
  • ②画像検査:欠品検出、ネジ穴・ケーブル位置検出、締め付け位置管理など
  • ③温度管理:焼嵌め条件の管理、接着剤硬化条件の管理など
  • ④工程データの一元管理:トレーサビリティデータベースとの連携

リモート出荷前製品検査の拡大

社会環境の変化やデジタル技術の進展により、お客様の立合い検査の在り方にも新たな選択肢が求められる中、当社では従来のご来場による出荷前製品検査に加え、リモートでの出荷前製品検査の運用を展開しています。

本リモート出荷前製品検査では、明電舎工場とお客様をオンラインでつなぎ、検査現場全体の映像、検査者の手元を詳細に映した映像、検査成績書を表示した画面を同時に確認することができます。

さらに検査者とお客様がリアルタイムに会話しながら検査内容を確認できるため、実際にご来場いただいての立会い検査と同等レベルの確認を可能としています。

また製品の外観寸法や塗装膜厚などの計測結果を計測器から直接データ連携することで、検査成績書への自動入力を実現するなど、リモート検査を前提とした「明電スタンダードシステム」を構築し、お客様の利便性向上と品質保証の高度化に取り組んできました。

今後も課題抽出と改善を継続しながら適用製品および対象工場を拡大し、より高品質で柔軟な検査サービスの提供を進めていきます。

リモート出荷前製品検査の拡大
リモート出荷前製品検査の拡大

海外現地法人の品質改善活動

海外現地法人に対しては、明電舎国内の生産工場が海外現地法人の生産立ち上げや育成指導を担当するマザー工場制を導入することで、技術力、開発力、品質管理などに優れ、工場運営に関し総合的なマネジメント力を十分に備えたマザー工場による海外現地法人の支援・指導を行っています。明電舎から技術者・管理者を派遣し、必要な技術を提供するなど積極的な支援を行うことで、海外現地法人の競争力強化に取り組み、更なるグローバル化を推進しています。

株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課

お客様とつながり、設備を見守り、安心を支える

取組み

お客様とつながり、設備を見守り、安心を支える

カスタマーセンターの運用

カスタマーセンターは、明電グループの全製品に関するお問い合わせや障害連絡の窓口として、営業・技術部門、工場及び全国のサービス拠点と連携し、迅速なお客様対応を行っています。カスタマーセンターには、24時間365日、常時2名のオペレータがお客様設備を見守ることで、設備の安定稼働や最適運用を支えています。

また、カスタマーセンターに集められた「お客様の声」をAIで分析し、ものづくりや提供するサービスに活用することにより、お客様満足度の向上を目指して活動しています。

24時間365日対応のカスタマーセンター
24時間365日対応のカスタマーセンター
24時間対応のカスタマーセンター
ISMS認証 (ISMS:情報セキュリティマネジメントシステム)
ISMS認証
(ISMS:情報セキュリティマネジメントシステム)

リモート監視サービスでは、インフラ関連施設や再生可能エネルギー発電所などに設置している当社製品とカスタマーセンターを接続し、お客様設備の稼働状態を監視しています。異常発生時には、保守サービス部門への復旧依頼や障害一次対応などを行います。

また、カスタマーセンターで一元管理される設備の稼働データをデジタル化し蓄積することで、設備異常の傾向分析や、定期的な診断レポートの発行を行います。

カスタマーセンターには、設備の稼働情報や過去のトラブル履歴、工場の設計情報及び現場での保守情報などのデータを分析・活用することで、適切なメンテナンス計画の提案やライフサイクルコストの低減、温室効果ガス排出量の削減に貢献するなど、お客様への提案につなげています。

カスタマーセンター
株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課

高品質製品の供給を支える人財育成

取組み

高品質製品の供給を支える人財育成

品質管理技術教育

従業員全員の品質意識向上及び品質管理の基礎知識を身につけるため、ものづくりに直接かかわる生産部門だけでなく、それ以外の従業員に対しても品質管理技術教育を実施しています。新入社員・技能職などの階層別に「品質管理の役割」「改善の進め方」「QC七つ道具」「なぜなぜ分析」「サプライヤとの関わり方教育」などについて、演習を交えた研修を行っています。なお、国内・海外関係会社へも同研修カリキュラムの展開を図っています。

研修風景
研修風景
研修風景
研修風景

安心・安全のための保守・メンテナンス技術研修

沼津事業所に隣接する技術センターでは、保守・メンテナンス技術者養成のための技能・技術教育研修を行っています。実機を使った実践的な研修により、お客様設備の安心・安全かつ効率的な運用に貢献する技術者を育成しています。

講師は現場経験豊富なベテラン技術者が担当し、カリキュラムは特高・高圧受変電設備、発電設備、電動機、電力変換設備、監視制御設備など「実機に触れ、体感できる」よう工夫しています。また、当社製品を納入しているお客様に対し、メンテナンス技術研修を定期的に実施しています。受講者は、製品のカットモデルにより機器の内部構造について理解を深めるとともに、実際に遮断器・断路器の操作、保護継電器の試験、発電設備・インバータの操作などを体験します。

更に、技術センター隣に設立した技術研修センター「Manabi-ya(学び舎)」では、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)を活用した教育システムを構築し、バーチャルな実寸大設備での保守体験や目に見えない通電範囲の可視化、ベテラン人財の作業ノウハウ参照など、最新のICT技術を駆使し、現場の実経験が求められる保守・サービス分野における円滑な技術伝承と若手の早期戦力化及び技術力の向上を目指しています。

技能・技術教育
技能・技術教育
お客様技術研修
お客様技術研修
カットモデル
カットモデル

「アイトラッキング」を活用した技能伝承

熟練した技能者が持つスキルやノウハウを的確に次の世代に伝承することを目的として、「アイトラッキング」という視線分析ツールを導入し、熟練者の“カン”や“コツ”による手と視線の動きを可視化する取組みを始めています。

視線分析ツール「アイトラッキング」は、作業者が小型カメラを内蔵したメガネをかけることで、中央のカメラが視野範囲を録画し、手先の動きを捉えることが出来ます。熟練者がこのメガネを装着して作業することにより、これまで暗黙知になっていた手や視線の細かな動きを見える化し、より体系的かつ効果的な技術人財育成が可能となりました。また、この録画した映像を熟練者に解説してもらうことで作業時の判断基準などを引き出し、手順書に反映させることも可能です。これにより、技能の属人化を防ぎ、製品の安定した品質確保につなげています。

「アイトラッキング」による視線分析
「アイトラッキング」による視線分析
実績
品質に関わる法令違反件数
  2023年度 2024年度 2025年度
明電グループ(連結) 0件 0件 0件

横スクロールしご確認ください

品質管理に関連した教育・研修実績(2025年度実績)
実施回数 参加者数 概要
技能職研修 2回 43名 技能系グループリーダーとして求められる品質管理・職場改善の手法を身につけるための研修
ISO9001内部監査員
養成コース
6回 169名 ISO9001品質マネジメントシステムの継続的改善をしていくため、内部監査員として必要な知識を身につけるための研修
品質不正防止教育
(e-Learning)
2回 2025年度上期 7,461名
(対象:明電グループ従業員(派遣社員含む))
2025年度下期 7,716名
(対象:明電グループ従業員(派遣社員含む))
従業員の不正防止意識の啓発、定着化を目的とした教育。組織内で起こる不正問題について事例を挙げて問題点を明確にすることで、従業員に品質不正・不適切行為が発生する過程の再認識と課題点の発見を促すための教育

横スクロールしご確認ください

株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課