サステナビリティ - 汚染防止と資源の有効活用 のページです。
明電グループは社長環境方針に定めているとおり、国内・国外での全ての事業活動に伴う環境負荷を低減し、省エネルギー、廃棄物の3R推進、有害化学物質の適正管理に努めます。また、環境関連法令、条例及びその他の要求事項を遵守するとともに自主基準を設定し、汚染の予防に努めます。
使い捨てプラスチック包装材の削減
明電グループは、使い捨てプラスチック包装材の削減活動として、目標を2%削減(2019年度比)に設定しました。今後もプラスチック梱包材の3R活動、環境配慮設計を推進しプラスチック使用量削減に努めます。
資源を利用して製品・サービスを提供するメーカーとして、資源の有効活用は重要事項です。
明電グループでは、環境に配慮した調達活動および国内外の事業活動に伴う環境負荷を低減し、省資源化・再資源化に配慮した製品設計に努めます。
生産現場等で使用している化学物質のリスクアセスメントを行い、作業環境の改善、リスクの大きい有害化学物質の削減や代替に取り組んでいます。
労働災害、健康障害、化学物質の漏洩・漏出による火災や環境汚染などを未然に防ぐために化学物質の使用現場の巡視を日常的に行うことで作業者に気付きを与え、化学物質の管理状況が不適当であれば是正を実施しています。
2022年度は、低VOC溶剤への代替や溶剤回収装置の導入等による溶剤の再利用を継続的に実施し、VOC放出量は68トンでした。今後も、スチレンフリーワニスの採用および低VOC塗料や溶剤への代替などを進め、VOC放出削減を推進していきます。
PCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法(PCB特別特措法)に基づき、過去に製造され40年近く保管されていた変圧器及びコンデンサなどのPCB(ポリ塩化ビフェニル)を含む機器を順次廃棄しています。
2022年度は、高濃度PCB廃棄物0.1トン廃棄、及び微量PCB廃棄物336.0トンを処理しました。
明電舎では2007年度よりPCB廃棄物の処理を開始し、2022年度までに高濃度PCB廃棄物は約105トン、微量PCB廃棄物は約734トンを処理しており、2023年度は、登録済みの高濃度PCB廃棄物について処理完了を予定しております。
今後も法令を遵守し、処理期限までのPCB廃棄処分に努めます。
明電舎では生産拠点や事務所で発生する廃棄物等のリサイクルに取り組んでいます。
2022年度は、現場工事の増加により大量の廃棄物(がれき)が発生したことで発生量の増加となりましたが、今後も3Rの推進を継続していくことで廃棄物発生量の削減、及びリサイクル率の向上に努めます。
電気絶縁材料の製造、販売を手掛けるグループ会社である明電ケミカル株式会社では、使用済みエポキシ樹脂モールド部品を、金属と樹脂を分離してリサイクルする「常圧溶解法」という処理方法で、再資源化を実現しています。エポキシ樹脂モールド部品は、現状ほとんどが埋め立て処理されており、リサイクル困難といわれてきましたが、明電ケミカル株式会社は昭和電工マテリアルズ株式会社(旧 日立化成工業株式会社)の特許「常圧溶解法」のライセンス供与を受け、現在部品の95%をリサイクルすることに成功しており、埋め立てよりも処理コストを抑えることが可能となります。また、リサイクルにおいては、実験プラントで得たデータをもとにライフサイクルアセスメント(LCA)を行い、リサイクル有無の両面で環境に対する影響を定量的に評価しています。
明電ケミカル株式会社は、絶縁モールド部品のほか、絶縁材料では長寿命化を図った含浸用の樹脂、環境問題に対応した低臭ワニスなどの特長ある製品を主力に展開しています。
現在は更に、超伝導コイルの絶縁ワニス溶解によるレアメタルの取り出しや、繊維強化プラスチックの再資源化などの研究にも取り組んでいます。