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環境貢献事業の拡大

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環境貢献事業の拡大

環境貢献事業の拡大

方針

長年にわたり培ってきた技術と経験を活かし、「より豊かな未来社会の実現」のため、環境に貢献する事業を積極的に推進しています。

株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課

製品によるGHG排出削減により、地球温暖化防止に貢献

実績データ

製品・サービスによるGHG排出削減により、地球温暖化防止に貢献

明電グループでは、太陽光、風力、水力等の再生可能エネルギーの活用や製品の高効率化による省エネルギー効果、保守・サービスによるお客様設備の最適化などにより、製品・サービスを通じた環境貢献を目指しています。

2023年度のGHG削減貢献量は、900万トン/年に目標設定し、受注が好調であったことや生産管理システムを強化したことなどにより、937.0万トン/年の排出削減量となり目標を達成しました。対象とする製品・サービスは、風力売電事業、太陽光発電システム、水力用発電設備、EV駆動ユニットなどです。

銚子しおさい風力発電所
銚子しおさい風力発電所
太陽光発電用パワーコンディショナ
太陽光発電用
パワーコンディショナ
モータ・インバータ・ギア一体型駆動ユニット
モーター・インバーター・ギア
一体型駆動ユニット

GHG削減貢献量(旧環境貢献量)

対象製品/事業 2023年度のGHG削減貢献量
(万t-CO2)
GHG削減貢献量算定の考え方
風力売電事業 3.5 系統電力を再生可能エネルギー発電に代替した場合の排出抑制
太陽光発電システム 13.5
水力用発電設備(明電舎分) 570.3
水力用発電設備(イームル工業分) 3.8
EV駆動ユニット 141.0 同等グレードのガソリン車を代替した場合の排出抑制
電動フォークリフト用制御機器・モーター 201.8
キュービクル形ドライエア絶縁開閉装置
(Eco C-GIS)
0.1 SF6ガス不使用による排出抑制
エコタンク形真空遮断器 3.0
合計 937.0  
  • 使用段階のGHG排出量の差分に、想定寿命及び年間販売量を乗じて算定しています。ただし、風力発電は年間の発電量実績に基づいて算定しています。
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風力発電関連事業

取組み

風力売電事業

(株)エムウインズ及びその関連会社では風力売電事業を展開し、国内3か所(風車30基、発電容量51,000kW)にて、再生可能エネルギーによる電力の供給を行っています。風力発電所の建設・設置に際しては、環境アセスメントを実施し、生態系への影響など様々な観点から影響を調査・予測・評価し、自治体や住民の皆様のご意見をいただきながら適切な環境保全措置を講じています。

  • 八竜風力発電所(秋田県)風車18基、発電容量28,000kW
    輪島コミュニティウインドファーム(石川県)風車10基、発電容量20,000kW
    銚子しおさい風力発電所(千葉県)風車2基、発電容量3,000kW
八竜風力発電所
八竜風力発電所
輪島コミュニティウインドファーム
輪島コミュニティウインドファーム
銚子しおさい風力発電所
銚子しおさい風力発電所

風力発電の稼働率向上を目指して

2023年度の発電量は風況や能登地震の影響もあり、84,697MWhとなりました。今後もGHG削減貢献量を高めていくため、更なる稼働率向上を目指します。

発電量実績の推移

実績データ
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太陽光発電用パワーコンディショナ(PCS)

太陽光発電用パワーコンディショナ (PCS)

太陽光発電システムの要であるパワーコンディショナ(PCS)。当社は従来より、安全・安心を重視して商用周波数絶縁トランスを内蔵したトランスインPCSを一貫して供給しています。

500kW出力のPCSは世界最高レベルの変換効率(98.7%)を誇ります。機器一式をパッケージ化したコンテナタイプや屋外収納キュービクルタイプも用意しています。

株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課

水力発電事業

水力用発電設備

水力は年間を通じて安定した発電を行うことが可能な再生可能エネルギーです。当社では中小容量から大容量発電まで、国内外に多数の納入実績があります。

水力用発電設備の多くは長年の運転により老朽化しています。各々の発電所に最も適した方法でリフレッシュするのが効果的です。リフレッシュにより期待できる効果は、効率向上・省エネルギー、信頼性・保守性向上、環境調和です。各発電所の現状を調査して最新の技術による最適なリフレッシュの提案を行っています。

水力発電設備
水力発電設備
株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課

EV駆動システム

EV駆動ユニット

明電舎は世界的に普及が進む電動車に搭載されているモーター・インバーターを供給しています。当社はEV・HEV駆動システムにおける技術開発、製品開発を推進しています。今後普及が拡大する急速充電に対応するため、高電圧EV駆動ユニットの開発を行いました。さらに、次世代デバイスであるSiC(シリコンカーバイド)の適用によるEV駆動ユニットの小型化、高効率化を目指しています。

エコタンク形真空遮断器(VCB)

当社は、2004年に、CO2の2万倍以上の温室効果を持つSF₆ガスを全く使用しない72kV級タンク形真空遮断器を開発し、国内外の電力会社などに2千台以上の納入実績があります。また、2020年には高電圧化へのニーズに対応するため145kVクラスの製品を開発。この電圧クラスの乾燥空気絶縁タンク形真空遮断器は“世界初”の製品で、2021年10月には米国アラスカ州の電力会社向けに1号機を出荷しました。

2022年には、環境省「令和4年度気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞しました。

  • SF6ガス:化学的に安定度の高い無毒、無臭、無色、不燃性の気体で、同圧力で空気の約3倍の耐電圧性能を持つ。一方でCO2の23,500倍の温室効果を持っており、京都議定書で地球温暖化防止排出抑制対象ガスの1つに指定された。
145kV タンク形VCB
145kV タンク形VCB

フィールドエンジニアリング事業(保守・サービス)

フィールドエンジニアリングとは、製品納入後に、設備導入時の試運転、その後の運用・保全計画の提案と実施、設置場所の維持管理、設備老朽化による余寿命診断、延命処置、更新の提案と廃棄処分まで、設備のライフサイクル全体をサポートすることでお客様の課題解決に貢献をしていく事業です。

設備の定期点検以外にもお客様と一緒に現場を歩き、設備の調査・診断をする「ウォークスルー」活動を通じて、微量PCBの期限内対応や水銀灯など見落としがちな法令順守、省エネルギー、設備環境分析や熱画像による劣化診断で安定運用やライフサイクルコストの低減などの提案をしています。

ウォークスルーによる熱画像診断
ウォークスルーによる熱画像診断
設備更新の様子
設備更新の様子
株式会社明電舎 広報・IR部 広報・IR課